第1回 草原賞と記念講演会を終了、次は第2回へ!
- 文責:三浦幸司
- 2015年5月22日
- 読了時間: 2分
「草原賞」を立ち上げ
昨年、北海道支部は「児童文学 草原賞」を立ち上げました。
定例総会後の懇親会のなかで、「これまで北海道支部は児童文学シリーズやアンソロジーの出版をしたし、道立文学館で創作講座も開いてきた。これからは、児童文学を北海道から全国に向けて公募し、優れた作品に対し顕彰する事業ができないか」との声があがりました。ちょうど傘寿を迎える加藤多一さんの代表作『草原』にちなんで、「草原賞」ではどうだろうか―。これに一同は賛同して、大いに意気が上がったのでした。また支部メンバーのほか、協会理事長の丘修三氏にも選考委員となっていただくことになりました。
こうして新しく生まれた賞なので、知名度ゼロからのスタートです。限られた予算のなかでチラシを作成して全国の支部や同人誌などに配布、また、この機会に支部HPを新設しました。さらに、「日本児童文学」には「草原賞」の告知広告を掲載。また、協会の総会や「同人誌フェスタ」、「がっぴょうけん」の場でも呼びかけました。
丘修三氏の記念講演会も

この他に記念事業として「草原賞」創設の記念講演会を計画しました。協会本部から補助金をいただいて丘修三氏を講師として迎えることができました。これには、講演会チラシを作成、チケットの販売、会場の確保など多くのかたの協力による講演会実現です。
3月1日、道立文学館は多くの参加者で、会場には熱気がこもりました。演題は「私の児童文学」。講師である丘氏ご自身の体験や井上ひさしの言葉から学んだことなど、熱い言葉で語っていただき、感銘深い講演会となりました。
「草原賞」の決定から授賞式へ


第1回「草原賞」は昨年11月末に応募を締め切りました。その結果、北は北海道、南は鹿児島県まで全国19都道府県から83編の力作の応募がありました。予想以上の数でうれしいことでした。
選考は3次にわたって行われ、最終選考は2月に丘修三氏を迎えて実施しました。その結果、草原賞に札幌市の青葉ゆう子さんの「白いルーシー」。佳作に兵庫県宝塚市の尾崎順子さん「光太の川」、札幌市の太田由美子さん「トマト日和」が選ばれました。
今年4月25日、支部総会終了後に開催した草原賞授賞式及び祝賀会には、草原賞及び佳作の3人とご家族、支部会員のほか児童文学関係者らが出席し、受賞を心から祝いました。これを契機に、児文協に2人が新加入。さらに、協会メンバーで支部未加入だった方、お2人を支部に迎え入れることができました。
北海道支部では引き続き、第2回「草原賞」の募集をはじめました。ぜひ、積極的なご応募を!
〈児文協会報「Zb通信」への寄稿原稿〉(文責・三浦幸司)
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